ノンデザイナー向け!デザ勉〜パッケージデザインで失敗しないために〜
2019.10.17
こんにちは
アートディレクターの山口崇多です。

「悪くはないけれど、何か違う・・・。」
「専門的な事は良く分からないから、指摘しようにも的外れな事を言ってしまいそう。」
「色々伝えているつもりなのに、全く汲み取ってもらえない・・・。」

デザイナーと仕事をする際に、こんな悩みを抱えたことはありませんか?
考えをしっかりと伝えることによってより良いものが出来上がると頭では分かっていても、自分の専門外の分野に関して意見するのはとても勇気がいりますよね。
この記事ではデザインを専門としない担当者の方(ノンデザイナー)を対象に、実務で約立つデザイン勉強(デザ勉)として、制作物を依頼~完成までの過程においてデザイナーに伝えるべき事やデザインを評価する時のポイントなどについてお話していきます!

今回は、「Lemon SODA」という架空のジュースを例に商品パッケージのデザインについてどのような事に気をつけるべきかを説明します。

まずはユーザーベネフィットを洗い出す

当たり前のことですが、商品パッケージというのは商品がなければ存在しません。
商品があってのパッケージなのです。
そのため、まずは商品自体がもつユーザーベネフィットについて、しっかり洗い出しておく必要があります。
ユーザーベネフィットとは、消費者やその商品を使用する人が商品から得られる利益や恩恵のことで、ジュースで例えると以下のようなものが考えられます。

 ・爽快感
 ・ビタミンC 300mg
 ・果汁100%

これらをパッケージデザインに反映させると、商品はユニークで魅力的になるのです。

ユーザーベネフィットを1つに絞るとわかりやすい

パッケージデザインは、たくさんあるユーザーベネフィットから本当に伝えたい1つに絞ると良いと言われています。商品とそのイチオシポイントがわかりやすいからです。

ユーザーベネフィットを1つデザインに反映

デザイン案を確認するときは、それがオシャレかどうかではなく、ユーザーベネフィットが一目で分かる構図になっているか確認するようにしてください。
上の図は、「Lemon SODA」という商品名に視線が行った後すぐに「果汁100%」という文字に目が向かう構図になっています。
そのため、このパッケージを目にする人に対して即座に商品名と一押しポイントを伝えることができます。
人の記憶は関連付けで強化されるという説もあるため、商品とイメージが記憶に残りやすくなる効果もあります。

ユーザーベネフィットが複数ある商品は魅力的

パッケージデザインは、たくさんあるユーザーベネフィットから本当に伝えたい1つに絞ると良いと言われていますが、一つに絞りきれないということもありますよね。
そういう場合は複数反映させることも可能です。

複数のユーザーベネフィットを全てデザインに反映

しかしながら上図のようになってしまっては、どうでしょう。
一見した際に入ってくる情報量が多すぎて、何が言いたい商品なのかよく分かりませんよね。
例えて言うなら、3人同時に大声を出したような状況なのです。

複数のユーザーベネフィットを全てデザインに反映

3人同時に大声を出されたら誰の言葉もしっかり聞き取れず発言内容が理解できないように、どんなに有益な情報でも一度にたくさん視界に入ってきてしまっては理解ができなくなるのです。

ユーザーベネフィットが複数ある場合は、必ず優先順位をつける

上記のような状況を免れるために、ユーザーベネフィットが複数ある場合は、必ず優先順位をつけましょう。
例えば、「爽快感」「ビタミンC 300mg」「果汁100%」の中で一番こだわったところが「果汁100%」だとします。
その場合は下記のように「果汁100%」が一番目立つような構図にします。

複数のユーザーベネフィットを全てデザインに反映

優先順位のついていないパッケージと比べてどうでしょう? 「果汁100%」を目立たせる配置、配色とした事で、「Lemon SODA」という商品名に視線が行った後すぐに「果汁100%」という文字に目が向かう構図になっています。
情報が頭に入ってきやすくなりましたよね。

このようにユーザーベネフィットが複数ある場合、必ず優先順位をデザイナーに提示するようにしてください。 そしてデザイン案を確認するときは、提示した通りの順番でユーザーベネフィットが伝わる構図になっているか確認するようにしてください。

まとめ

今回の記事の大切なところをおさらいしましょう。

・デザイナーに依頼する前に、商品のもつユーザーベネフィットを洗い出す。
・ユーザーベネフィットが複数ある場合は、必ず優先順位をつける。
・デザインレビューではオシャレさなどで判断せず、ユーザーベネフィットが受け取りやすい構図となっているか確認する。


以上です。
ノンデザイナーとデザイナーの間には他にもディスコミュニケーションが存在すると思っています。具体的なお悩みがございましたら、お気軽にCONTACTページからご連絡ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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