【ブランディング基礎6】ブランドターゲットを設定しよう
2019.11.09

こんにちは。
アートディレクターの山口崇多です。
早いもので、2019年も残すところ2ヶ月となりました。
気付いたら毛布が無いと眠れないくらい寒くなってきましたね。
このブログを読み終わりましたら、是非ともこたつを出すなどして暖かく過ごす準備をしましょう!
さて、今日は久々にブランディング基礎についてお話をしていきます。
ターゲットには大きく①ブランドターゲット②セールスターゲットの二つがあり、前者はブランドの世界観やコンセプトを愛する層、後者はブランドの熱烈なファンではないけれど、買ってくれる可能性がある層を指します。
少々大袈裟に言うと、全人類をブランドターゲットをにするのは無意味です。商品の特徴が曖昧になり、誰からも気に入ってもらえません。
逆に全人類をセールスターゲットとすると、ブランドの世界観に共鳴して購入に至る人が少なくなり、競合相手に勝てなくなります。
ブランドを育てつつ、売り上げもアップさせるために、ブランドターゲットやセールスターゲットの基礎を学んでいきましょう!

以下の2ブランドには、ブランドを共に創り上げてゆくブランドターゲットが多いと言われています。
①バイクブランドの「Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)」
ハーレーのファン達はロックな格好でハーレーに乗流というオフ会を開いて集まることで有名ですよね。
ハーレーが主催したオフ会ではなく、ファンが自主的に開催しているというところから熱烈さが伺えますね。
②Apple(アップル)
新製品が出たら迷わず買うファン達がとても多いですよね。
機能、デザイン、価格を他と比べたりなんてしません。「アップルの新作」というところに大きな価値を感じる、スティーブ・ジョブスやアップルの歴史にも造詣が深い層です。
こういったブランドターゲットは、ブランドの世界観やコンセプトという根本的な部分を深く理解しています。ブランドに対して好意的かつ肯定的に接してくれる層であるため、ブランドにとっては理想的なユーザーと言えます。

こちらはかなり幅広いターゲットで、購入理由は様々です。
例えば、「好きなタレントが使ってるから」とか「みんな持ってるし」とか「デザインがカッコいい!」とか・・・。憧れ、機能、デザイン性など様々な理由から購入する人たちです。
ブランドターゲットには、より狭くストイックな情報を定期的にローンチする必要があります。
例えば、メルマガやオウンドメディアでブランドの知識やストーリーを小出しにしたり、ファンが集う場を提供したりして顧客のライフタイムバリューを高める施策を打ちます。
また、このブランドを好きでいることを誇りに思えるような施策も大切です。
iPhoneのCMなんかは、凄く綺麗でカッコいいですよね!ナレーションも無しでグラフィカルな映像と音楽だけだったり、映画のワンシーンみたいだったり。
Appleのブランドに惚れ込んでいない人にとっては、これって何のCMだろう?と思われるかもしれません。しかしAppleのプロダクトや造形の美しさを表現したセンスの良いCMは、ブランドターゲットに対し「こんなに素敵なAppleを身に付けることができて幸せ」というプラスの感情を抱いてもらうことができるのです。
例えば販売店には丁寧に説明してくれる販売員を配置したり、web shopではなるべく詳細な情報・画像を入れることで、ブランドに対する安心感や購入に至る障壁を無くす努力をします。
専門スタッフが丁寧に教えてくれたり、保証やアフターサービスもバッチリだと「このブランドいいかも・・・」と思いますよね。これがセールスターゲットへの対策です。
ファッションブランドのコム・デ・ギャルソンがとても良い例ですね。
「カッコいいけれど私には難しい」「欲しいけれど高すぎる!」というように憧れがあるものの購入を諦めていたセールスターゲットのために価格を抑えた「PLAY」というブランドがつくられました。
赤のハートに強めの目が印象的でキャッチーなラインです。
タグには「コム・デ・ギャルソン」としっかり書かれているので、憧れのブランドに手が届いた嬉しさを感じることができます。
コム・デ・ギャルソンは「PLAY」で新たにブランドターゲットを増やすことも、更にセールスターゲットを増やして売り上げを確保することにも成功しました。
もともとブランドターゲットを明確にして素晴らしいブランドを築き上げていたことも功を奏したのでしょう。
世の中には「ぜーったいこのブランドしか買わない!」という熱狂的ファンも存在しますが、「有名だし」ぐらいで選ぶユーザーも幅広くいます。
どちらにも上手く寄り添い、より良いブランド体験を提供できるようにしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
具体的なお悩みをお持ちの方は、CONTACTページからお気軽にご連絡ください。
アートディレクターの山口崇多です。
早いもので、2019年も残すところ2ヶ月となりました。
気付いたら毛布が無いと眠れないくらい寒くなってきましたね。
このブログを読み終わりましたら、是非ともこたつを出すなどして暖かく過ごす準備をしましょう!
さて、今日は久々にブランディング基礎についてお話をしていきます。
今回のテーマ ブランドターゲットを設定しよう
ブランディングをする際には、ターゲットの設定をする必要があります。ターゲットには大きく①ブランドターゲット②セールスターゲットの二つがあり、前者はブランドの世界観やコンセプトを愛する層、後者はブランドの熱烈なファンではないけれど、買ってくれる可能性がある層を指します。
少々大袈裟に言うと、全人類をブランドターゲットをにするのは無意味です。商品の特徴が曖昧になり、誰からも気に入ってもらえません。
逆に全人類をセールスターゲットとすると、ブランドの世界観に共鳴して購入に至る人が少なくなり、競合相手に勝てなくなります。
ブランドを育てつつ、売り上げもアップさせるために、ブランドターゲットやセールスターゲットの基礎を学んでいきましょう!
ブランドターゲットとは
上でも述べたとおり、ブランドターゲットとはブランドの世界観やコンセプトを愛する層。いわゆるブランドの熱烈なファンです。
以下の2ブランドには、ブランドを共に創り上げてゆくブランドターゲットが多いと言われています。
①バイクブランドの「Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)」
ハーレーのファン達はロックな格好でハーレーに乗流というオフ会を開いて集まることで有名ですよね。
ハーレーが主催したオフ会ではなく、ファンが自主的に開催しているというところから熱烈さが伺えますね。
②Apple(アップル)
新製品が出たら迷わず買うファン達がとても多いですよね。
機能、デザイン、価格を他と比べたりなんてしません。「アップルの新作」というところに大きな価値を感じる、スティーブ・ジョブスやアップルの歴史にも造詣が深い層です。
こういったブランドターゲットは、ブランドの世界観やコンセプトという根本的な部分を深く理解しています。ブランドに対して好意的かつ肯定的に接してくれる層であるため、ブランドにとっては理想的なユーザーと言えます。
セールスターゲットとは
セールスターゲットはブランドの熱烈なファンではないけれど、買ってくれる可能性がある層でしたね。
こちらはかなり幅広いターゲットで、購入理由は様々です。
例えば、「好きなタレントが使ってるから」とか「みんな持ってるし」とか「デザインがカッコいい!」とか・・・。憧れ、機能、デザイン性など様々な理由から購入する人たちです。
ブランドターゲットへのアプローチ
このように、ブランドターゲットとセールスターゲットは特徴が違うので異なった施策が必要です。ブランドターゲットには、より狭くストイックな情報を定期的にローンチする必要があります。
例えば、メルマガやオウンドメディアでブランドの知識やストーリーを小出しにしたり、ファンが集う場を提供したりして顧客のライフタイムバリューを高める施策を打ちます。
また、このブランドを好きでいることを誇りに思えるような施策も大切です。
iPhoneのCMなんかは、凄く綺麗でカッコいいですよね!ナレーションも無しでグラフィカルな映像と音楽だけだったり、映画のワンシーンみたいだったり。
Appleのブランドに惚れ込んでいない人にとっては、これって何のCMだろう?と思われるかもしれません。しかしAppleのプロダクトや造形の美しさを表現したセンスの良いCMは、ブランドターゲットに対し「こんなに素敵なAppleを身に付けることができて幸せ」というプラスの感情を抱いてもらうことができるのです。
セールスターゲットへのアプローチ
それに比べて、セールスターゲットにはブランドの情報をより分かりやすく伝える必要があります。例えば販売店には丁寧に説明してくれる販売員を配置したり、web shopではなるべく詳細な情報・画像を入れることで、ブランドに対する安心感や購入に至る障壁を無くす努力をします。
専門スタッフが丁寧に教えてくれたり、保証やアフターサービスもバッチリだと「このブランドいいかも・・・」と思いますよね。これがセールスターゲットへの対策です。
施策を上手く分けているブランドは強い!
やはり、ブランドターゲットとセールスターゲットをしっかり設定し、施策を分けているブランドはとても高いブランド力を持っています。ファッションブランドのコム・デ・ギャルソンがとても良い例ですね。
「カッコいいけれど私には難しい」「欲しいけれど高すぎる!」というように憧れがあるものの購入を諦めていたセールスターゲットのために価格を抑えた「PLAY」というブランドがつくられました。
赤のハートに強めの目が印象的でキャッチーなラインです。
タグには「コム・デ・ギャルソン」としっかり書かれているので、憧れのブランドに手が届いた嬉しさを感じることができます。
コム・デ・ギャルソンは「PLAY」で新たにブランドターゲットを増やすことも、更にセールスターゲットを増やして売り上げを確保することにも成功しました。
もともとブランドターゲットを明確にして素晴らしいブランドを築き上げていたことも功を奏したのでしょう。
さいごに
ブランドターゲットを設定し、それぞれに合った施策を行うことの大切さをわかっていただけましたでしょうか。世の中には「ぜーったいこのブランドしか買わない!」という熱狂的ファンも存在しますが、「有名だし」ぐらいで選ぶユーザーも幅広くいます。
どちらにも上手く寄り添い、より良いブランド体験を提供できるようにしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
具体的なお悩みをお持ちの方は、CONTACTページからお気軽にご連絡ください。
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